譜読みが苦手?
昨日のレッスンの終わりに、小3のれいかちゃんのお母さんとお話ししました。
「れいかは譜読みが苦手で」
そんな言葉が出てきたのですが、実際私がレッスンをしていてさほど譜読みに苦労しているようには見受けられないのです。
では、何をもって『譜読みが得意』と言えるのか?
考えてみたのですが、突き詰めるとそれは『初見力』になるのかな、と思います。
ぱっと楽譜を見て、すぐに演奏することが出来る力。
ピアノの演奏なのだから、楽譜が読めるだけでは使えない、楽譜が読めそれを音、音楽にする力。
そう考えると譜読みはとっても奥が深いです。
れいかちゃんは、バーナム1がもうすぐ終わりますが、バーナム位なら初見で音にすることが出来ます。
(もちろんテクニック的な要素は置いておいて)
でも、れいかちゃんが今1番弾きたいのはお母さんが弾いてるクーラウのソナチネや、モーツァルトのソナタなんです。
お母さんが弾いているのを見て、自分で楽譜を読まずに「教えて!」とおねだりするそうで。
れいかちゃんの場合弾きたい曲、もしくは弾ける曲と読譜力のバランスが揃っていないのでしょう。
実際ソナチネの冒頭部分は、お母さんの見よう見まねで弾けているのですから。
私は、レッスンの中でそのバランスをしっかり整えるようにしなければなりません。
リズムを読む力、音譜を読む力、鍵盤上で音にする力、それぞれを色々なアプローチで積み上げ、総合的に『譜読みが得意』な生徒を育てたいです。
今行っている「音程カード」もその一環。
まだまだ色々なアプローチを行っていきますからね!